壁埋 まり夫
このサイトをご覧になっている皆様であればおそらくオナホールのひとつやふたつはすでに経験済みかと思いますが、オナホオナニー界隈で知り合う人と話してみると「ハンドホールタイプ以外はまだ使ったことがない」という人が未だ多数派である事がわかります。多くの場合、その理由を尋ねてみると「大型ホールや電動タイプのオナホ等、値段が高すぎる」「買っても保管に困る」といった意見が聞かれます。確かに値段と大きさは実生活に直面する課題であり、ひとり暮らしであれば多少気楽に保管できる一方で出費は痛く、実家等で共同生活している人であれば財政的余裕はあっても保管場所がないかそのリスクが高すぎるといった具合で、相反するそれぞれの理由がハンドホール以外のオナホを買いにくくしている一面もあるかと思います。
何事も物は試しと言いますが、買って困る数万円の買い物ではさすがにおいそれと試せるものではありません。そこで今回は、ハンドホール以外の、特に高価であったり大型であるオナホについて、メリット・デメリットをご紹介したいと思います。
◆ 大型タイプ
大型ホール・据え置きタイプ等の呼称を持つ、概ね人体の腰回り~上半身(腕を除く)を形状再現した挿入可能なオナホールです。商品の差別化で腕が付いていたりバストサイズにバリエーションが見られたりしますが、このタイプのオナホールの最重要要素は「腰部を掴んで動けばリアルセックスを疑似体験できる」という点に尽きます。形状によって、正常位、騎乗位、後背位いずれかのやりやすい体位はありますが、重量感ある柔らかな物へ自分自身の動きで腰を打ち付ける快感はセックスと同様であり、また大型オナホールならではの味わいと言えるでしょう。
ちなみに、人体の形状を模したオナホールという範疇で言えば、その究極系は全身成形された高級ダッチワイフという事になります。もちろん、そういった高級ダッチワイフをオナニーに使うのは何ら間違ってはいないのですが、リアリティは最高である一方、単にオナニーとして楽しむには無くてもいい、あるいは邪魔になるパーツもあるという見方もできます。実際のセックスにおいても、結合の深さやそれぞれの体位において、特にお互いの脚や体形を原因として思ったように合体できない機会というのは珍しくありません。せっかくのオナニーですから思い通りに気持ち良くなりたい、セックスの疑似体験はしたいけれどオナニーの自由度は減らしたくないという前提においては、全身成形されているダッチワイフより胴体の一部だけ作られている方が都合良い場合もあったりします。
大型オナホールの価格帯は様々で、腰部周辺のみ成形されている1万円未満の物から、上半身全体を成形していて10万円近くするものまであります。数万円払った大型オナホールの存在感は良かったが挿入してみたらイマイチ気持ち良くなかった、という悲しいケースもあり得るため、選ぶ際は(あらゆるオナホールに共通する事ではありますが)内部構造の好みもしっかり検討する必要があります。
なお、保管時には大型ゆえにオナホ特有の油臭も強く揮発します。におい対策には購入時の箱へ入れて保管すれば良いのですが、そのためには保管場所としてオナホ本体の大きさではなく購入時の箱をそのまま置けるだけの空間を確保したいところです。
◆床オナタイプ
ピーチトイズの看板商品でもある床オナ式のオナホも、分類としてはハンドホール以外のジャンルになります。大型オナホールのうち腰部だけを再現したグッズにも床オナタイプと似た使い方が可能なものがあり、これらは同じジャンルと考えて良いでしょう。
このタイプは文字通り「床オナ」が好きなオナニストのためのオナホールです。床オナはうつ伏せになってチンコを圧迫するプレイであり、床オナタイプのオナホールではその体勢のまま腰を動かす必要があるため、床オナ経験のない人にとってはそもそもの使い方からして「オナホを使って気持ち良くなるという行為から見れば、非常に体力を使う大変なオナニー」と受け取られている面もあります。
また、体重が掛かりオナホ全体が圧迫される影響でオナホの締め付けを強く感じられるという点では強い刺激を求める人には好まれているようですが、一方で「床オナに慣れてしまい膣内射精障害に陥っている人のためのリハビリ」として使うにはきちんと腰を浮かせて体重を乗せずに使う必要もあり、どのように快感を得るかという使い方に知識と工夫が求められる面もあります。
床オナタイプのオナホールは概ね7,000円~1万円程度で販売されており、ハンドホール2個分と思えばそれほど高い買い物ではありません。使い方にハマりさえすれば値段以上の価値と快感を楽しむ事もできるでしょう。また、ピーチトイズの一部の床オナタイプはその内部構造をハンドホールへ移植したグッズも発売されているので、そこから試してみるというのも良いと思います。
◆ 電動タイプ
「A-10サイクロン」がいわゆる電動式オナホールの最初の目立った成功例であるというのは概ね共通認識かと思いますが、今では国内・国外の複数のメーカーから電動タイプのオナホールが発売され、選択に悩む贅沢もできるようになりました。電動式でどのような動きをするかも商品ごとに差があり、内部が回転するタイプ、内部がピストンするタイプ、ピストンはしないが締め付けられる部分が移動するタイプ、振動が刺激のメインとなっているタイプ、さらには温感機能が付随したり回転機能がボタン操作ではなく本体の傾きでダイレクトに変化させられるものまで実に様々です。
電動タイプのオナホに期待するのは当然「自分は動かないまま、どれだけ気持ち良くしてくれるのか?」という点ですが、ここで問題になるのは、そもそも自分がどのタイプの動作を気持ち良く感じられるのかというデータが無いままグッズを選ばなければならないという事です。ハンドホールもDIYすれば電動回転タイプに近い動きを再現できたりするのですが、そういった手間を掛けない限りハンドホールで一般的であるピストンさせる使い方以外の動きで刺激されたらどれだけ気持ち良いのか、それ以前にそもそも本当に気持ち良いのか、想像だけで選ぶのは難しいものです。
ですので、もし選択に悩んでいるなら最初は「回転タイプ」から試してみるのをお勧めします。理由としては、①人の手で再現するのが難しい動きであり、新鮮な刺激である、②回転タイプならスピード調整機能が備わっているものが多く、好みの刺激度合いを見つけやすい、③刺激としても比較的強い部類のため、刺激不足でイけないという結果になりにくい、等が挙げられます。グッズによっては内部構造を取り換えて別の刺激を楽しめるものもありますので、スピード調整や動作パターンと組み合わせれば、ひとつのオナホで様々な刺激をその日の気分に合わせて楽しめるというメリットもあります。
さて、そんな電動タイプの価格帯ですが、安い物なら数千円から、高い物だと数万円以上とかなりの幅があり、高ければ気持ち良いとか安ければ気持ち良くないとも言い切れないため、これも選択が難しいところです。あくまで個人的な例としてですが、筆者の場合初めて回転タイプを使った際には30秒程で達してしまい「これが科学の力…!!」と感動したものです。もしあなたが、そんな感動を何度も味わえるという経験に数万円の価値があると思えるなら、一念発起して購入してみるのも良いかと思います。
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いかがでしたでしょうか。皆様もアダルトグッズの店に行って様々なオナホールが並んでいるその一角、上記に紹介した各種タイプのオナホを見掛けた事もあるかと思います。ハンドホールと比べれば確かに高額であり、メンテナンスや保管にも気を遣うこれらのオナホですが、ハンドホールとは違う新たな使用感と、やみつきになるぐらい気持ち良いタイプに出会えるかもしれない可能性があるのも事実です。確定申告の還付金などちょっとしたボーナス入金があった時には、ぜひ一度ご紹介したタイプのオナホもご検討してみてはいかがでしょうか。それでは良きオナニーライフを。
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