御萬恋次郎のオナホ青春記 【 第1話 黎明期混沌編 】

2023/05/26
by アダルトグッズ通販 KIYO








 みなさん、初めましてっス! ボクは御萬恋次郎っていうっス。

今回よりこのコラムコーナー内でラジオパーソナリティ的ポジションを担当しながら、みなさんにいろんな話題をお伝えしていくことになったっス。性に関する情報ランキングや今まで以上にエロを楽しむためのライフスタイルの提案などいろんな企画が控えているので、ぜひ楽しみに待っていて欲しいっス。…えっ、ボクがパンダなのかシロクマなのかわからない? 


ボクはパンダでもシロクマでも雪だるまでもないっスよ! 名前のとおりアダルトな話題に目がないだけの不思議ないきものッスから…あ、ちなみに頭巾の中にいるのは友達のヨッピちゃんっス。ふたりあわせて、今後ともどうぞよろしくっス。

 

 さて、めでたい第1回のテーマっスけど、今回は「御萬恋次郎のオナホ青春記」をお届けするっス。オナホオナニスト歴20年を超えようかという僕が、まだ若かった頃からリアルタイムに出会ってきたオナホ界隈の様子を、個人的目線で気楽にお話しさせてもらうっス。オナホ業界の史実と多少ズレている部分や視野の狭い部分もあるかなと思うんスけど、そのあたりはどうか穏やかな目線で見て頂ければ嬉しいっス。


【黎明期混沌編~2000年当時のオナホ界隈を思い返して】







さて、僕が初めてオナホというものの存在を知ったのは今から約20年以上も前、ちょうど西暦2000年頃まで遡るっス。当時はインターネット自体がまだあまり普及してない頃で、今から考えると信じがたいっスけどオナホに関する情報がネット上で簡単に閲覧できるような環境は全然存在していなかったっス。

なにしろスマホも無かったぐらいっスからね。もちろんオナホを通販しているメーカーも、アダルトグッズ専門店としてアピールしている販売ショップもまだないっスから、もし何らかの経緯でオナホというものを知った場合、オナホが欲しければ売っている店をどうにか見つけて直接買いに行くというのが唯一のゲット手段だったっス。

そういうお店はわざわざ広告を出している訳でもなかったっスから、僕がオナホの存在を知ったのも、たまたま秋葉原へエロ漫画を買いに出かけた時、路地裏に出されていた「アダルトグッズあります」と書かれた怪しげな看板を見つけたというのが偶然のきっかけだったっんスよね。

 

 エロい情報には当時からアンテナが強く反応していた僕は、その怪しげな看板につられて薄暗い階段を上り、そこで初めてオナホと出会ったっス。お店の雰囲気は今のように見やすいポップが飾られていたり整った陳列で並んでいる訳じゃなくて、薄暗い店内、少し歪んだ古びた木製の棚に様々なアダルトグッズとあわせてオナホも無造作に並べられているような、なかなかにアングラな雰囲気が漂う感じだったっス。

そしてそのオナホも、パッケージに可愛いイラストが使われているなんて商品は一切なくて、多くのオナホが簡素で透明なパッケージにそのまま放り込まれているだけだったっス。一応、パッケージには商品名やジョークグッズである旨の注意書きといった最低限の情報は印刷されていたッスけど、内部構造の図解やその商品の特徴といった今なら当たり前に書かれている情報はどこにも記載されてはいなかったッス。

なので、自分好みのオナホをゲットするため、透明なパッケージのおかげで直接確認できるオナホの外観だけを頼りに、いろんなオナホを両手に持って見比べて懸命に選んでいたっスね。なにしろ自分の選択眼だけが頼りっスから。ちなみに、今のオナホはそのほとんどが不透明な素材で作られているッスけど、当時はスライムみたいな色付きのクリア素材で作られたオナホも結構多かったんスよね。

オナホは内部構造で選びたかった僕にとって、現物を見れば透けて中まで確認できたその傾向は意外と助かっていたっス。ただ、あまり長い時間悩んで物色していると、店番のおばちゃんに「アンタ、それ買うんかね、買わないんかね!」とドヤされていたのが時代を感じさせるッスね。結局、最初に行ったその店で慌てて買ったのが、確かTOKYO名器物語だったはずっス。調べてみると1990年代から販売されていたオナホらしく、その意味でも懐かしい商品名っスね。

 

 改めて2000年当時のオナホを振り返ってみると、今のオナホの傾向と違う方向性が他にも見えてくるっス。例えばオナホ本体の大きさは、今どきの一般的なハンドホールが500mlペットボトルぐらいのサイズなのに対して、当時のオナホはもっと小さなお茶やコーヒー系の短いペットボトルぐらいのサイズが主流で明らかに一回り小さかったっス。

それに、内部構造も今みたいに凝ったものはまったくなくて、単純なねじ切りだけが造形されているオナホが全体の半数ぐらい、そして残りの半数がストレートな空洞の内部に粒やイボ状の突起が並んでいるという感じで、とはいえそれぐらいの造形でもむしろ複雑な類だったという感じっスね。

二重構造、無次元加工、素材自体の固さのバリエーション…もちろんそんな手の込んだ商品は皆無だったっス。このあたり、オナホの種類が多すぎて選ぶのに困る現在と比べると、実にシンプルなオナホばかりだったと言えるっス。ちなみに使い切りのローションが同封されているのも当時は珍しかったんスよ。当たり前じゃねーっス!

 

 さて、現在ではオナホ製造元メーカーの名前が台頭してきて、TENGAをはじめいくつかのオナホメーカー名やショップ名が有名になっているケースもあるっスね。当時のパッケージをよく見れば、箱の裏のあたりに一応小さくメーカー名が書いてあったりしたんスけども、そもそもどこの会社が作っているのか気にしている人もいなかったっスし、それが確認できたところで「どこの会社?」という感じで、まあいい意味でアダルトグッズの怪しさに一役買っていたっス。いわゆるブランド買いみたいな、気に入ったメーカーのオナホは一通り試すという人もいる現在と比べると面白いっスね。

 

 オナホの特徴に話を戻すと、当時のオナホには貫通式も多かったというのがあるっス。現在流通しているオナホだとハンドホールならほぼ100%近くが非貫通式という状況っスけど、そもそも非貫通式のオナホで十分な挿入深さを得たければ内部空洞の深さが必要になるっスから、オナホの全長がある程度長くないと実現できないわけっス。

その事実と当時のオナホは全体的に小さかったという傾向を掛け合わせれば、もしかしたら当時のメーカーはやむなく貫通式にせざるを得なかったのかも知れないっスね。

ちなみに、その頃に買ったオナホで、オナホ全体が握った手の形になっていてねじ切り穴が貫通しているタイプの小さなオナホがあって、それが僕にとっての初めての貫通式オナホだったんスが、亀頭が全部露出するぐらい思いっきり挿入させると引き抜く時にカリの裏側に手(指)の縁が引っ掛かってプルンプルンしごかれるのがメチャクチャ気持ち良かったのを憶えているっス。

風呂場でイスに座り背筋を伸ばして使っていたんスけど、あまりの気持ち良さになんか精液が目線より高く飛び上がったぐらいで…もちろん若さもあったかとは思うんスけど、一時期貫通式のオナホにハマるきっかけになった出来事っスね。

 

 と、そんな当時のオナホ事情だったんスけど、僕は初めてのオナホとの出会いからいきなりオナホオナニーにどっぷりハマった訳ではなかったっス。というのも、昨今のオナホと比べてシンプルすぎる内部構造は高刺激を体験できるものではなく、正直なところバリエーションの少なさが短期間でラインナップに飽きてしまう原因にもなっていたっス。

そのうえ、徐々に増えてきた不透明素材のオナホは内部構造を透かして確かめる事もできず、まだパッケージに内部構造の図解や断面写真を掲載するのも主流ではなかったっスから、気持ち良く使えるかどうかが買う前にまったく推測できないというギャンブルっぽいところが嫌になってあまり買わなくなっていたんス。

この続きは次回のオナホ青春記で語らせて頂こうと思うっス。こうご期待っス!

 

 ――さてさて、まずは御萬恋次郎のオナホ青春記第1話、いかがだったでしょうか。僕もパーソナリティとしてまだまだ上手に語れない面もあるっスけど、どうぞごひいきにしてもらえたらありがたいっス。

それではまた来月お会いしましょうっス!




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