愛する女性とのSMプレイ入門講座 | アダルトグッズなら「女性も安心KIYO」


◇ 愛する女性とのSMプレイ入門講座 ◇

第9講:新鮮さ・葛藤・美
◎ 男は女に何を求めるか?
 先回は、SMプレイにおける女性の心理を「不安」、「期待」、「羞恥」という3点でまとめてみました。
 それでは、SMプレイにおける男性の心理はどうなっているのでしょうか?

 本講座の読者のほとんど全ては男性だと思いますが、皆さんは、自分がSMプレイにおいて何を求めているのかを、じっくりお考えになったことはおありでしょうか?
自分が何を求めているかをしっかり見据えれば、どんなプレイ展開をすれば最も満足が行くかも自然に分かってきます。当然、失敗したり失望する心配も少なくなります。

 相手の女性の方としても、愛する男性が自分に何を求めているのか、その時の心理状態がどうなっているのかが分かれば、プレイの際に協力的になることができます。何度も繰り返しているように本講座で扱っているのは双方合意の下でのSMプレイですから、こうした協力関係は男性、女性それぞれが自分と相手の心理状態を掴んでいればいるほど、両方に満足のいく結果が得られるのです。

 さて、男性がSMプレイに求めるものは3つにまとめられると思います。それは、今回のメインタイトルにもある、「新鮮さ」、「葛藤」、そして「美」の3つです。
◎ 新鮮さ
およそ男女の関係で、「マンネリ」ほど有害なものはないでしょう。知り合ったばかりの男女は、セックスの度毎に新しい発見があります。
「この女は、こんな所をこうすると感じるのか…」
「この女は、ここをこう触ると、こんな声でよがるのか…」
 ところが、恋人同士が安定期を迎えたり、結婚して、何年、何十年と経てば、そうした新しい発見もなくなり、全てが色褪せた感じになってきます。
また、異性遍歴の豊富な男女同士は、最初から、新たな発見の喜びなどというものがなくなっている場合さえあります。

 そこで登場するのがSMプレイです。
 ところで、SMプレイにおける「新鮮さ」はどんな所にあるのでしょうか?
 第一に、それは、拘束性にあります。普通のセックスでは、男女は自由に蒲団やベッドの上を転がり回ります。
けれども、セックスの回数が重なるにつれて、この「自由さ」がマンネリの元になっていることに、やがて気が付きます。SMビデオによくあるように、何も雁字搦めにする必要はありません。
例えば、運動会の時の「前へならえ!」の時のように両腕を揃えて前にぴんと伸ばさせてから掌を合わさせて、両腕を手拭いなどで縛って、そのまま頭上に振り上げさせたところで、紐やベルトなど、あり合わせのロープ状のもので、さらに鴨居やベッドの枕押さえなどに固定する…。
たったこれだけの拘束でも、女性にとってはもちろん、男性にとっても驚くほど新鮮な感動が得られます。
 今、鴨居に腕首を固定する、と言いましたが、これは当然立位を意味しています。
立位でのセックス…。これはアダルト・ビデオなどにはよく出てきますが、実際やってみると手足が自由だと不安定で、心ゆくまでセックスをするというわけには、なかなかいかないものです。
ところが、上記のように、鴨居から吊す感じで固定すれば、すくなくとも上半身の自由はかなり制限されるので、単なる自由立位とは趣が全く違ってきます。立位というだけでも通常のセックスとは異なっている上に、頭上に揃えて伸ばした腕が固定されているというのは、日常考えられない体位です。
非常に新鮮な感じがするのは当然です。

 もし、これだけでは物足りないというのであれば、さらに大開脚ポーズを取らせるという手もあります。
そもそも女性がぴんと脚を伸ばしたまま、大きく脚を開くというポーズは日常あり得ないポーズです。それを強制的に取らせれば、最高に新鮮な戦慄が得られます。
このポーズは、非日常的なポーズである上に、全身が、背も腹も、脇の下も股間も、どこからどこまで男性の視線に無防備に曝されてしまうという点で、女性にとっては最も恥ずかしいポーズの一つです。
◎ 葛藤
 男性が追求する3つの内、「葛藤」というのが一番難しいものかもしれません。
 この「葛藤」は、男性自身の中に生まれる「葛藤」と、相手の女性の中に生まれる「葛藤」があります。
 まず、男性自身の中に生まれる葛藤ですが、これは、よく言われる「可愛さ余って憎さ百倍」という表現によく表れているように思われます。
もちろん、愛し合う二人の場合、別に「憎い」気持ちがある訳はないのですが、それでも、そこは人間の男女の愛情の不思議なもので、愛するが故に苛めてみたい、という気持ちは、素直になれば男性たるもの全てが心の底に抱いている気持ちなのです。

 この「愛するが故に苛めたい」という欲望を満足させること…。男性のSM願望はここに始まると言ってもよいでしょう。お金を払っての、プロの女性とのSMプレイや行きずりの女性とのプレイが特別な例外を除いて、大抵空しさしか残らないというのも、実は原因はここにあります。
「愛するが故に苛めたい」の「愛するが故に」の部分が、こうしたプレイでは欠落しているからです。
出発点というか、条件というか、ともかくSM願望の根っこの部分で欠けるものがあれば最終的に満足が得られないのは当然でしょう。

 男性の側の「葛藤」には、もう一歩踏み込んだ複雑な側面があります。それは、責めている相手の女性に意識する、しないに関わらず、一種心理的同化が起こることによる葛藤です。
これは、いわば一心同体の関係にある、愛する男女だからこそ起こり得ることですが、責めながら、男性はいつしか自分が責められている女性であるかのような錯覚を起こすのです。
多くの場合、これは意識されません。というか、意識しないようにと、男性の心理的防御機構が働いてしまうのです。
 
よく、「人は、男女を問わず、S性、M性の両面を潜在的に持っているものだ」と言われますが、これは確かに真実です。
もちろん、男性がS、女性がMというのが最も一般的なパターンですが、男性においてM性が優勢となり、女性においてS性が優勢になる場合も珍しくはないのです。
恒常的にM性が優勢な男性はM男、恒常的にS性が優勢な女性はM女となるわけですが、実はSMプレイ中は、特に愛し合う男女の場合、通常はSが優勢の男性の心理の中にM性が頭を擡げ、逆に、通常はMが優勢な女性の心の中にS性が広がることもよくあります。不思議な現象ですが、事実だから仕方ありません。

 先回説明したように、女性の心理には、責められることで今まで体験したことのないような充実した絶頂感を味わいたいという期待が潜んでいるのですが、男性はそれを無意識の内に直観してしまいます。そのため、女性が「もう止めて!」「もう、許して!」と乞い願えば願うほど、かえって責めたくなるのも、この男性自身の中にある葛藤のせいなのです。

 次に、女性の中に生まれる「葛藤」ですが、男性はこれをことさらに強く求めるものです。
男性の目から見て、我慢もせずにただただ無性に欲しがる女などというものはまず欲望の対象になり難いのは、結局、この「葛藤」がその女性の内に欠けているからです。
「そんなにあからさまに欲しがってはいけない」という自制心と、「もっと、もっと、思いっ切りイッてみたい…」という密かな、しかし、どうにも否定しがたい欲望…。この二つの鬩ぎ合いの中で身を揉み、悶え狂う女体ほど、男性の目を喜ばせるものはありません。

 よく、SMビデオで、
「イキたいのか?イキたいなら、『どうぞイカかせて下さい』とお願いしてみろ!」
とか、
「イク時は、『イク!』とはっきり言ってイクんだ。黙ってイったら、承知しないぞ」
とかの台詞がよく聞かれますが、これは、結局この「葛藤」に女体が負けた、屈服と崩壊の瞬間を観客に明白に示そうというサービス精神の表れでしょう。
◎ 美
女性の「羞恥」が、「不安」と「期待」の化合物であったように、男性が女性に求める「美」は、「新鮮さ」と「葛藤」の掛け合わせから生まれると言ってもよいでしょう。

 男性がSMプレイに求める「美」は、普段女性が見せる美しさとは全く別物です。非日常性、「異常性」から生まれる美を求めるからこそ、SMという世界に踏み込むのです。

 「SMの美」と言うと、多くの人はすぐ「緊縛美」を連想します。確かに緊縛美はありますが、これは、いわゆる「縄師」でもない限り、緊縛写真集に見られるような、メリハリのある美しさを実現することはできません。
プロでない素人としては、僅かの拘束で女性美を最大限に引き出す「拘束美」をこそ追求すべきでしょう。例えば、先に書いた立位大開脚ポーズなどは、非常に美しいものです。ロープは手首と、両足首だけです。
これなら誰にも簡単にできます。手首、足首に苦痛を与えたり、縄目を残すのが怖ければKIYOさんの所で販売されている、手枷、足枷などを使えば、非常に簡単に、安全にこの美を引き出せます。

 最初から立位大開脚は恥ずかしいと、抵抗を示す場合には、仰臥大開脚がいいでしょう。これはただ、蒲団やベッドの上に大の字に寝そべればいいだけですので、女性にとってあまり抵抗はありません。
立位の場合と違って、「いつものように」背中や臀部がシーツに触れているからです。ただ、開脚の角度が広ければ広いほど、非日常的な新鮮さが出てきます。
手首と足首は、ベッドの場合、ベッドの脚に巻き付けたロープで縛ります。
これもKIYOさん販売の拘束具を使うと楽でしょう。

 蒲団の場合、蒲団自身にはロープを繋ぎ留める所がなくて困りますが、部屋の中を見回せば、テーブルの脚とかソファの脚とか、ロープを繋ぎ止める先は結構見つかるものです。
ただ、悶える女性の力は、予想を上回るほど強いものですので、できるだけ重くどっしりとした家具にロープの先をしっかり固定するのが肝心です。

 いわゆる「M字開脚」、「まんぐり返し」、「逆海老縛り」など、新鮮さを追求した非日常的な体位はたくさんありますが、最初の内はあまり凝ったものは避けた方が無難です。
緊縛写真集で、スチルでは綺麗に見えても、プレイの時間中ずっと同じポーズだと、女性が非常に苦しくなったり、その時はよくても、翌日以降、筋肉痛で悩まされることもあります。

 とりわけ入門期には、女性が最もイキやすい体位で拘束し、そこでイカせまくって、SMプレイの楽しさの虜にしてしまう、というのが正道です。最初から苦しい特殊なポーズだと、苦しさ、痛さが先立ってしまって、「SMプレイなんて、もう二度といや!」という悲惨な結果になりかねません。

 その意味からは、先に述べた立位大開脚ポーズは、問題があります。というのは、このポーズでは、イッた後、大抵は膝の力が抜けて、がっくりと垂れ下がり、体重の多くの部分が頭上に吊り上げられた両腕に掛かる…という結果になるからです。当然、肩から肘、手首に掛かる負担は相当なものになり苦痛感が印象付けられます。

 これに対して、仰臥大開脚は、肩胛骨や、首筋、背中や臀部の微細な動きや緊張美が見て取れないという欠点はあるものの、身体の背面全体で体重を支えられるという利点があるため、長時間の快楽責めにはほぼ理想的と言えます。

仰臥大開脚というポーズは、アヌス責め以外ほとんどの責めに対して無防備であり、同時に、いくらイッてもイキやすいポーズでもあります。もちろん、その時の顔の表情もじっくり観察できます。
(次回に続く)

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