ソフトSM&イカセルバイブテクニック講座 | アダルトグッズなら「女性も安心KIYO」


◇ ソフトSM&イカセルバイブテクニック講座 ◇

第3講:拘束の難しさ
◆ 拘束の難しさ

 前回、SMプレイのエッセンスは拘束にあることを説明しました。
しかし実際に女体を拘束するとなると、さまざまな問題にぶち当たります。
  昔流行ったビニ本や、最近ではインターネットのSMアダルトサイトに無数に見られるSMの静止画…。
そこに百花繚乱展開する拘束図を参考に、パートナーを拘束しようと試みた男性も少なくないでしょう。
ところが、実際にやってみると、うまく行かない方が遙かに多いものです。
なぜでしょうか?

  まず、静止画というのは、読んで字の如く、静止した一瞬を画面に定着したものです。それに対して、
SMプレイというのは、あくまでダイナミックに、動的に、連続して動くものです。この動きの流れということを忘れて、いくら静止画を参考にしてもうまくいくはずがありません。

  静止画としては、女体の美しさ、陰影を余すところなく捉えているポーズでも、実際に生きて動ける女性を束縛した場合、一旦責めの攻撃が始まると、その責めに耐え切れずに、必ず最初のポーズは崩れていきます。

すると、「静止画ではあんなにうまく行っていた」はずの効果的なポーズが、実は責めの流れ、連続には全く不向きであることに気付いて愕然とするものです。

  これが吊り責めなどになれば、うまく行かないどころの話ではなく、悶え動いたためにロープが緩んだり、バランスが崩れたりして、落下、首の骨を骨折、即死…という、最悪のアクシデントさえ、かなり高い可能性で考えられるのです。静止状態だから何とか無事に行っているけれども、一度身体が独りでに動き出したら、先はどうなるか全く分からない…というポーズが静止画には非常に多いことだけは心に留めておいて下さい。

  これは単に、女体のポーズだけではありません。大人の玩具の使い方にしても同じことです。
  一例を挙げましょう。

  椅子の肘掛けの部分にそれぞれの脚を載せ、縛られ、開股姿勢を取らせられた、いわゆるM字開脚縛り、あるいは、膝を伸ばした蟹縛りなどと呼ばれるポーズがあります。
そこに股縄を掛け、その股関節部分にローターを当てて、いかにもローターによる股間責めをやっているかのような静止画をよく見かけます。
ところが実際にあれを試せば、たちどころに分かることですが、ローターが電源オフの場合はうまく固定できていても、一度スイッチをオンにすると、その振動でロープと股間の間を滑り出て、あっと言う間に外れてしまいます。
静止画で、いかにモデルが切なそうな悶え顔を演出していても、ローターは実は電源がオフなのだ、ということがばれてしまう、一番分かりやすい例です。
幸い、この場合、失敗しても、吊り責めのように命の危険があるというような心配はありませんが。

  つまり、女体のポーズにしても、玩具との関連にしても、静止画でうまく行っているように見えても、SMプレイではそのまま取り入れることはなかなか難しいということです。

◆ 家庭での工夫

 SMホテルに行けば、ありとあらゆる責め具が揃っているので、道具立ての心配は要りませんが、薄給サラリーマンの一般庶民としては、高価な利用代を払って、何度も出かけるというわけにはなかなか行きません。
それに大都会またはその近郊に住んでいればそうしたSMホテルの利用も可能でしょうが、地方に住んでいる場合には、そもそも手近な所にSMホテルがあるとは限りません。第一SMホテルに行くのには、特に女性の場合、かなりの勇気が必要です。「お茶でも一杯、飲みませんか?」と言うのと同じ感覚で、「SMホテルに行って、ちょっとプレイしない?」などとは、余程の間柄でなければなかなか切り出せません。

  そこで、一番身近な所で、家庭でSMプレイのエッセンスである拘束をどう実現したらよいでしょうか?

  まず、日本間と洋間で分けて考えると、日本間の方が鴨居や床柱などがあって、ロープを繋ぎ止める場所には事欠きません。
ところが、反面、日本間は音や声が外に漏れ出やすく、プライバシーの点で難があります。

  他方、洋間は鴨居や床柱がなくて、ロープを繋ぎ止める場所を探すのに苦労します。その代わり、気密性が高く、物音や声が外に漏れる心配は、日本間に比べて遙かに少ないのがありがたいです。
最近では、日本間は数が少なくなっている上に、日本間の場合、特に苦労しないでも繋ぎ止める場所はいくらでも見つかるので、以下では洋間でのプレイに限定して話を進めます。

  まず、ベッドですが、これは枕元、足下に支柱があったり、支柱がない場合でも、ベッドの脚部分が利用できるので、問題ありません。つまり、ベッド上で仰臥、あるいは俯せ姿勢での拘束は、比較的楽です。

  けれどもSMプレイも中級くらいになると、単にベッド上で身体を横にする体位だけでは物足りなくなってくるものです。
つまり立位でのプレイがしたくなるのですが、鴨居がない洋間ではそれが大変難しいのです。

 

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