ソフトSM&イカセルバイブテクニック講座 | アダルトグッズなら「女性も安心KIYO」


◇ ソフトSM&イカセルバイブテクニック講座 ◇

第5講:拘束しながら
◆ なぜ拘束をするのか

 本シリーズでは、肉体的拘束は精神の解放に繋がる、と書きました。
これは大変抽象的で、分かり難い説明でした。言ってみれば、大きく複雑な建物の入り口と出口の在処だけを教えて、入り口から出口にどう辿り着いたらよいかを一切説明していないのにも似ています。そこで今回は、もっと具体的に、しかも拘束される女性だけでなく、拘束する男性側からも、その効果を考えてみましょう。

◆ 拘束しながら

 本シリーズは中級編ですので、初めて拘束される時のような戸惑いとか、不安、恐怖感は女性の側にはほとんどありません。
あるとすれば、それまで経験したことのない体位や拘束具を使われるときだけです。
  さて、ある程度SMプレイの経験のある女性は、どんな体位にせよ、拘束されることで、「ああ、また、責められるのだわ…」という、諦めと期待とが相半ばした精神状態となります。
「諦め」というのは、当然、過去のプレイの経験から、身動きしたくても許してもらえなかった記憶に基づくものです。
「期待」というのは、その身動きの出来ない状態で、イカされたその時の恍惚感、陶酔感を再び味わえる、さらには、過去のどの時よりも一層深く強い快感が得られるのではないか…という期待感です。

  この諦めと期待感はそのまま放っておいたのでは、たちまち減衰してしまいます。
必ず、その諦めと期待を煽り立てるような言葉を掛けてやりましょう。
特に、拘束具が複雑だったり、その装着に手間取るような場合、無言で事を運ぶのは、気分を盛り上げる絶好のチャンスをどぶに捨てているようなものです。
むしろ事前に、「今日は縛りながら、こういう会話の流れを作り出そう…」というように、映画の撮影に臨む俳優のように、殺し文句的台詞のいくつかを用意しておくくらいの心構えが必要です。

例えば、

「この前も、こうして大きく脚を開かされたまま、イカされたんだよな。しかも、立て続けに3回も…。今日は3回くらいでは許さない。最低でも5回はイッてもらうよ。」

「○○子のような美しい人妻が、こういう姿勢で、他人の男の前で、何もかも剥き出しにしているなんて、ご主人、夢にも思わないだろうな。こんな格好は、産婦人科の診察台の上でしか、取らされたことはないんだろう?」

「この前は、小手調べということで、両足の間隔をこの程度にしておいたけれど、身体が柔軟な○○子なら、まだまだ、もっと大胆な大開脚に挑戦できるね。」

などと、状況に合わせて、いくらでも考えられるでしょう。

  ところで、拘束の緊縛度について、ここで少し考えてみましょう。
「緊縛」というと、いかにもきっちり身動きの出来ないように縛るのが正統のように思われがちです。
確かに緊縛写真集などでは、本当に窒息するのではないかと心配なほどぎっちりと縛り上げられた女性の姿も見受けられます。
こうした写真集の批評では、「縛りが不徹底」とか「縄に緩みが見られる」というのは、最も痛いところを突いた批評となります。

  けれども、前回も書いた通り、静止画と、動きのあるSMプレイとは別物です。

  動きの中の美しさを求めるなら、いわゆる固縛は、むしろ避けるべきです。
目安としては、「責め具の攻撃はどう藻掻いてもかわせないが、身悶えの余裕はある」程度のゆとりのある拘束が最適です。
  これは簡単そうで、意外に難しいものです。責め具を確実に目標点に到達させ、自在に操れる程度の拘束が望ましいということは、改めて強調するまでもないでしょう。
早い話、バイブレーターを股間に当てようとするのに、腰から下が全く自由では、女性の側から自主的に協力してくれない限り責めを開始することさえできません。
ましてや、興奮状態が高まってもなお責め続けることなど絶対に不可能です。

  むしろ、ここで強調したいのは、特に、「身悶えの余裕を許す程度」というところです。

  というのは、責めが高まるにつれて、身体の方が否応なしに反応して、あるいは身を屈め、あるいは仰け反り…という不随意の動きが激しく、連続的に噴き上がってきます。
この時、本当に身動きできないほどの固縛状態だと、快感は苦痛に直結してしまいます。
本シリーズは苦痛責めでなく快感責めの講座ですので、快感が苦痛に変わってしまっては本来の目的から外れてしまいます。
特に絶頂を極める瞬間の反発力は思いも寄らないほどで、やわな縄など引きちぎり飛ばしてしまうほどの瞬発力さえ見せます。
縄の方が負けてくれれば問題はないのですが、もし縄の方がその力に勝つことになると、皮膚、筋肉、血管等に過大な圧迫力がかかって、部位によっては非常な痛みだけでなく、命にかかわるような危険なことになります。

  第一、男性側から見ていても、そのような固縛状態で極める絶頂の表情は、決して美しいものではありません。
官能の快感を通り越して、正に生きるか死ぬかの苦悶の表情になって、むしろ醜いものです。陣痛が高まった妊婦の表情を見たことがある人ならご存じでしょうが、とてもこの世のものとは思えないような、「もの凄い」としかいいようのない苦悶の表情となります。
正直、見られたものでない表情です。出産シーンを扱った場面をテレビや映画、ビデオで時たま見ることがありますが、ほとんど全て、演技か、たまたま本物であっても、何度か出産を経験し、出産の苦痛に慣れた表情です。
しかもその場合でもあきらかに「見られた表情ではない」表情の場面は編集によりカットされていると考えるのが正解と思われます。

  結局、拘束されながらも、快感を抑制された形で表現できる程度のゆとりを持たせた拘束が、女性にとっても快楽を深めながら堪能できるし、男性から見ても、美しい「よがり顔」を楽しむことができることになります。
  さらに、こうしたゆとりのある拘束だと、比較的長時間のプレイが可能になります。
完全な固縛状態だと鬱血による様々の悪影響がたちまち現れてしまいます。
ゆとりある拘束だと、鬱血や窒息の心配がないので、連続絶頂責めといった中級者ならではの長時間に渡るプレイが楽しめます。

 

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