ソフトSM講座10 | アダルトグッズなら「女性も安心KIYO」


第10講:拘束具の効果
◎危険な話題−要注意!−
冒頭から物騒な小見出しですが、これ、大袈裟でも何でもありません。額面通り、掛け値無しで受け取っていただきたいと思います。
                             「拘束」…。相手の自由を奪うこと。
これは実際、人間にとって最も厳しい罰となります。だからこそ、罪を犯せば刑務所という特定の場所に入れられ、ごく限られた、最低の自由しか許されなくなるのです。
 さて、SMの場合、ソフト、ハードを問わず、相手の自由を奪うことは必須です。
早い話が、どんなプレイをするにせよ、相手が自由に動き回り、逃げ回ったのでは、そもそもプレイが始まりません。
SMプレイの必須の最低条件である「拘束」が、同時に人間にとって最も危険な状態であること−−最初にこのことをしっかり念頭においていただきたいと思います。
 本シリーズは常識的な判断力のある成人を対象としており、以下の注意は言わずもがな、かもしれませんが、蛇足となることを承知の上、あえて、老婆心と言うことで注意項目を書いておきます。

 最低限以下のことに注意してください。
(1) 拘束は必ず相手の合意の下に行うこと。
もし相手の合意なしで行えば、これは暴行行為となってしまいます。犯罪です。たとえ「プレイ」とはいえ、合意無しの拘束は絶対に行ってはいけません。
(2) 生命に危険のあるような拘束は絶対に行わないこと。
例えば、首に縄などをかけることが、これに当たります。首でなくても、大動脈が走っている部分を強く圧迫すれば、血流に支障を来して、生命の危険につながります。
このことと関連しますが、持病や既往症がある場合、そもそもプレイ自体を避けるべきです。
たとえソフトSMであっても、お互いに興奮してくると、血圧や心拍数は極端に高まります。それだけでも危険な場合があります。
(3) 危険なポーズは絶対に避けること。
このシリーズはあくまでソフトSMが話題ですので、この注意書きは不要かもしれませんが、ソフトSMがエスカレートしていつの間にかハードになっていた…という場合も考えられるので、敢えて注意を促しておきます。
例えば逆さ吊りなど、万一ロープが緩むか外れて床に頭から激突すれば一瞬の内に命を落とします。絶対に避けましょう。
(4) 緊急の場合、速やかに解除できるように注意すること。
例えばプレイ中に、火災が発生、あるいは、地震が起こった…、などという非常時に、速やかに解除できる拘束法を考えておきましょう。
(5) 最終サインを取り決めておくこと。
これは、良心的なSMビデオの撮影現場では必ず行われていることですが、どうしても耐えられなくなった場合の「合言葉」のようなものを予め決めておきましょう。
SMプレイに興じていると、責める側も責められる側も、我を忘れて、肉体の限界に気づかないことがあるものです。それはソフトSMの場合でも起こり得ます。
例えば、バイブプレイで、連続絶頂を強制する場合です。どうしても、耐えられなくなったら、「ストップ!」と言う、とか、「ノー!」と言う、というように取り決めておくのです。「だめ!」とか「もう、いや!」とかいうのは、通常のプレイの最中でいくらでも言われ、聞かれる言葉なので、この限界を知らせるサインとしては役に立ちません。
(6) 相手の肉体の反応、変化を観察すること。
これはプレイの密度を濃くする上でも非常に大切なことで、これまでにも何度かその必要性を強調してきましたが、拘束から来る危険性という観点からも是非実行して下さい。
上の(5)で注意したように予め限界を知らせる合言葉を決めていても、当人の意識が無くなったり、意識が朦朧としてくればそのサインさえ、送れないことになります。
例えば、顔から血の気が引いたり、唇の色が変わったり…という徴候は、絶頂による快感やその余韻の反応ではありません。非常に危険な徴候です。ただちに拘束を解き、プレイを中止しましょう。
◎拘束には専用の拘束具を
さて、拘束の実際となれば、まず、何を使うかが問題になります。
ずばり、こればかりは専用の物を使うに限ります。
手枷にしろ足枷にしろ、専用の物は、まず幅広にできています。この点が実は非常に大切です。
例えば細い荷造り用のナイロン紐だと、細すぎて、手足への締め付けが強くて、鬱血してしまうのです。これは非常に危険です。

専用の拘束具は、その点、さすがに良くできています。
大抵ズボンやスカートのベルトのように、締め付けにも何段階かの幅があるので、手首、足首の太さと、填める場所によって適度な調節ができます。
 しかも、裏にはフェルト等の布の裏当てがしてあるので、肌に傷を付ける心配もありません。
ロープも手近なあり合わせのものよりも、SM専用のロープの方が太さや肌触りがちょうどよくできていてお勧めです。
ただ、縛りはかなりの訓練を要します。しかもやり方を間違えると、締まりすぎて危険です。
ソフトSM段階では、手枷、足枷など、専用拘束具を使って身の動きを封じるというのが安全かつ簡単です。
◎イキやすいポーズの拘束を
入門期の場合、相手の女性が「SMって、痛いだけ、辛いだけ…」という感想を持ってしまうのは、是非とも避けなければなりません。
それは、後が続かなくなってしまうからです。
そこで、拘束のポーズも最大限の配慮が必要です。
初心者の場合、脚を伸ばした仰臥開脚ポーズが一番、お勧めです。
理由はいろいろありますが、まず、これは、股間を責めやすいということがあります。
いわゆるM字開脚も責める側にとっては楽なポーズですが、M字の場合、イクとき、脚が自由に伸ばせないので、女性にとってはかなり辛いものがあります。
また、この仰臥開脚は、鏡に映った我が身を見せる場合にも、股間の臓器の醜悪さが露骨に目に入らないため、女性にとって抵抗が少ない、ということもあります。
M字開脚はこの点、露骨に視界に入り問題があります。

なお、最初は、手首、足首の拘束くらいに止めておきましょう。
腰や胸まで、拘束具で雁字搦め…というのは、女性にとっても大変ですし、せっかくの初(うぶ)な女体の微細な反応が拘束具に隠されて見えなくなる、という欠点もあります。
手首は左右を重ねて、頭上に垂直に伸ばしたポーズもよいですが、ベッド上で拘束する場合、ベッドの頭の部分の柵が邪魔になるという欠点があります。両腕を伸ばして、左右に開いたポーズがベッドのスペースを有効利用できます。

手枷、足枷は、ロープに繋ぎ、そのロープの端は、ベッドの脚や、枕元、足下のポールにしっかり繋ぎ止めます。この際に使うロープは何でもいいといえばいいのですが、荷造り用のものなどは、引っ張るとかなり伸びてしまう特徴があるので、やはりSM縛り用のロープを利用するのがベストです。
手枷、足枷をロープに繋ぐ作業といい、そのロープをベッドの端に繋ぎ留める作業といい、かなり手間と時間がかかるものです。拘束を合意した女性がシャワーなどを浴びている時間を利用して予めセッティングしておくのがよいでしょう。
特に難しいのはロープの長さの調節です。
自分でベッド上に横になって大の字になり、相手との身長の差を考慮に入れながら、短すぎず長すぎないように調整しておきましょう。
短すぎると、手首、足首が異様に引っ張られる感じで快感どころではなくなってしまいます。
長すぎると、自由が利きすぎて、特に、肘や膝が曲がり、拘束感が薄れて、SM独特の味わいが消えてしまいます。
なお、このポーズでの拘束では、ウェストの左右で紐を結ぶタイプのパンティを履かせておくと、拘束したまま、パンティを脱がせることができて、楽です。
◎拘束具の効果
さて、拘束具の効果は一体どんなところにあるのでしょうか?
 相手の自由を奪うことで、責めやすくなる、という、責める側の実際的利点があるのは言うまでもありませんが、今考えてみたいのは、責められる側の女性の心理です。
 まず、拘束によって、「もう逃げられない…」という諦めの気持ちが生まれます。と、同時に「どうしよう…?大丈夫かしら…?」という不安感も押し寄せてきます。
さらに、例えば、伸展開脚仰臥ポーズの場合
などは、「こんな、身体の隅から隅までさらけ出した格好で恥ずかしい…」という羞恥心も絡んできます。
それに拍車を掛けるよう、「こんな格好を彼氏に見られている…」という、自虐的な気持ちも頭を擡げてきます。
 こうしたさまざまな、複雑に屈折した気持ちが一度に襲ってくるのですから、独特の興奮状態になります。こういう心理状態での言葉責めは、非常に効果があります。中には、バイブレーターなど使わない内から、ぐっしょり濡れてくる女性もいます。
そうした言葉責めに弱いのは、知的で想像力豊かな女性が多いものです。
 拘束の意地の悪い効果と女性の心理を織り込んだ次のような台詞が参考になるかもしれません。
「これで、もう、絶対に逃げられなくなったね。僕の思いのままだよ。いくら悶えても、逃げられない。股間を閉じて庇うこともできないし、両手で隠すこともできない。こんなにあからさまに、大胆に脚を開き切って、『私をとことん責め抜いて下さい』と言わんばかりじゃないか。」
「こうやって、拘束されてしまうと、イク寸前も、イク瞬間も、動かせるのは、腰回りだけだ。手足が自由だと、イキ方はどうしても浅くなってしまうけど、これなら、快感は、内側へ、内側へと回り込むしかなくなってくる。子宮の内壁が、びくびく痙攣して、愛液が噴き出すように溢れてくる瞬間が目に見えるようだよ。さあ、あと何分でその状態に追い込まれるのかな?」
などなど、いくらでもあります。
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