愛する女性とのSMプレイ入門講座 | アダルトグッズなら「女性も安心KIYO」


◇ 愛する女性とのSMプレイ入門講座 ◇


第4講:SMビデオの選び方
◎ 読者の皆様へ
さて、いよいよ、SMビデオを鑑賞しながらの「誘惑」ということになります。
ただ、最初に、この回から初めてお読みの方へ、一言。
 この講座は、最初から連続してお読みいただかないと、とんでもない誤解を生じたり、間違いや事故の元になる危険があります。当事者同士の愛情と信頼関係、また、それを元に、SMの理解をどう築き上げたらよいかについて、これまで3回に亘って詳しく説明してあります。
そういう基礎理解なしに、いきなり今回、あるいは今回以降をお読みになると、まかり間違えば犯罪行為に発展する危険性さえあります。
KIYOさんのホームページは、あくまで分別と判断能力を備えた成人だけを対象としたものであり、この講座の内容の実践については、各自が大人としての責任と自覚の元に行っていただくようご注意申し上げます。
そうしたご理解の下に、以下の説明を展開しましょう。
◎ 「ソフトSM」と「ハードSM」
 さて、一口にSMビデオと言っても、千差万別です。よく用いられる分類法は「ソフト」と「ハード」、という二分法です。この二分法自体は何ら説明を要しないものですが、実は、よく考えると、この二分法は必ずしも実際のSMのあり方をそのまま反映している訳ではないことに、遅かれ早かれ気が付くはずです。
 というのは、例えば、鞭や蝋燭などが出て来ないソフトSMビデオであっても、ローターやバイブで、何度も何度もイカせられる作品は、本当にソフトと言えるでしょうか?

女性は普通、絶頂を極めると暫時の休息を要求します。これは、全身のありとあらゆる筋肉を緊張させてのアクメという状況をくぐり抜けた女体にとっては、当然の要求と言えるでしょう。
けれども、もし、その絶頂の後に、休息を許さず、そのままさらにイカせ続けたとしたら…?これは女性にとって、正に快楽地獄と呼ぶに相応しい状態になります。ある女性は、そうした状態を、「マラソンして、もう息が切れて、走れないのに、無理矢理走り続けさせられている気分」と表現していました。正にそういうことなのでしょう。
一体これは、「ハード」でしょうか?それとも「ソフト」でしょうか?

 また、逆に、「ハード」物とされている作品で、確かに鞭が登場するのですが、責める側も手心を加えているのが見え見え。責められる女性も、いわゆる「マグロ」で反応が全然無し。こんな作品を「ハード」と呼べるでしょうか?

 結局、「ソフト」「ハード」という区別は、責め具などの区別ではなく、責め方の内容自体に依ることがよくお分かりでしょう。
 この講座では、「ソフト」、「ハード」という区別よりは、「苦痛責め」と「快楽責め」という分け方を中心としたいと思います。もちろん、「ソフト」、「ハード」という分け方は一般に広く行われていて、一応分かりやすいという利点があるので、「ソフト」、「ハード」という分類を全く使わないと言う訳ではありません。現にこれまで、この分け方をこの講座の中でも使ったことがあります。

 けれども、特に責められる女性の立場を考えた本講座では、「女性がどう感じるか」という視点を大切にしていますので、「苦痛責め」と「快楽責め」という分け方はそれなりの理由があることになります。
 この分け方だと、鞭打ちは「苦痛責め」となりますし、バイブ責めは、「快楽責め」となります。
◎ 快楽責めのビデオから入る
よく、「女性は全てM性がある」と言われます。
これは、確かですが、一口に「M性」と言っても、上で説明したように、「快楽責め」に対するM性は誰もが持っていますが、「苦痛責め」に対するM性は、万人共通とは言えません。
もちろん、「快楽責め」と「苦痛責め」を巧みにミックスして、その区別さえ分からない位に交互に責めれば、快楽責めとも苦痛責めともつかない境地に導くことは可能です。
けれども最初から、「苦痛責め」に対するM性を発掘しよう、などと野望を懐かないことが肝要です。そもそも苦痛というのは、動物としての人間の生命に何らかの危険があることに対して、それから逃れるようにし向ける警戒信号なのです。
最初からそうした警戒信号を心理と肉体とに発させるようでは、うまく彼女をSMの世界に誘うことなど無理な相談というものです。
 まずは、快楽責めのビデオ鑑賞から…。これが鉄則です。
◎ 年齢は近いものを選ぶ
ジャンルとして、快楽責めのビデオを使うことがこれで決まりました。
 次は、どんなモデルが出ていて、どんなストーリー展開のものがよいか、という点を考えなければなりません。

 その際、相手の女性と年齢や境遇が近いものを選ぶ、というのが基本です。例えば、相手が奥さんで既に40代の熟女だったとします。その人をSMの世界に誘うのに、セーラー服姿のいたいけな少女が快楽責めに遭う、というのを見せてうまくいくはずがありません。
40代の熟女ともなれば、中学生、高校生の娘がいても不思議でない年齢です。つまり母親の立場で、画面の中の女子高生(に扮している成人のモデル)の惨状を見せ付けられたら、どんな心境になるか…ここで改めて説明するまでもないでしょう。

 また、逆に、20代の未婚の女性(婚約者)を相手に、40代の熟女物を見せても、淫情を剥き出しにした余りの露骨さに、「まあ、いやらしい!」と恐らく目を背けてしまうことでしょう。

 結局、同年齢位、あるいは、プラスマイナス10歳程度、というのが第一の目安になります。
◎ ドラマよりもドキュメンタリーものを選ぶ
 また、ドラマ仕立てかドキュメンタリータッチのどちらが良いかというのも、
選択の際の重要なポイントになります。ドラマ仕立ての物は、緻密で現実味のあるしっかりとした原作、脚本に基づいたものであれば、ストーリーにのめり込んでいけるのでなかなか効果があるのですが、残念ながら、ストーリーのしっかりした快楽責めのSMビデオというのは
ほとんど見当たりません。

ストーリーが一応それなりの出来であっても、モデルが役柄にうまくはまっていて、台詞回しや、責められている時以外の表情が見ている者を巧く巻き込むほどに仕上がっているというのは、滅多にないのです。
おまけに、「世の中に一人として同じSM趣味の人はいない」というほどに千差万別の趣味の世界ですので、仮にAさんが、「これは傑作!」と折り紙を付けたとしてもBさんは、「いや、それより、これの方がずっと気に入った」と判定すれば甲乙は付け難くなります。さらに大切なのは、男性側がどう観て判断するかではなく肝心の女性側がどう判断するかです。

 下手なドラマ物より、観ている女性が思わず引き込まれてしまうのは、ドキュメンタリー物です。
いわゆる「素人」が出演するものです。最初、監督や男優とインタビューなどがあって、そこから、次第に快楽責めに移行する、という流れのものです。これだと、ドラマ仕立てのものに比べて無理なく入っていけます。つまり、例えば、「24際のOLです。これまでSMはレディースコミックなんかで読んで、興味はあったのですが、縛られるのはほんと、今日が初めてです…。」などという、インタビューへの答えなどを見聞きしていると、「あ、あの人、私とおんなじだわ…」という親近感を覚えてしまいます。この親近感が実は最も大切で、「実はSMって、そんなに特殊な、異常なことではないんだ」という納得が行くようになるのです。

 既婚者で、子供もいるような熟女ともなると、それなりに経験を積んでいるので単純、ストレートな誘いにはなかなか乗ってきてくれないものですが、いわゆる「人妻物」、「熟女物」の快楽責めビデオなら、驚くほどすんなり、登場人物と心理的に同化してしまいます。
 男性にとっては、ドキュメンタリー物の導入部のインタビューなどは、邪魔物で、早く責めの場面へと進みたいものです。けれども、女性にとっては、こうしたインタビューの場面は非常に大切だということを覚えておいて下さい。こうした場面をカットしたり、早送りしていきなり責めの場面に飛んでしまうと、女性は心理的な準備をする暇がないために、うまく乗ってきてくれません。女性は男性と異なり、エンジンが掛かるのに時間が掛かるということをくれぐれもお忘れなく。

 また、これまで説明してきたような条件にぴったりのビデオがうまく見つからなかった時は、ストーリーやドキュメンタリーのフィクション性を、男性側のフィクションで作り替えてしまうという手段があります。これはどういうことかと言うと、例えば、「借金返済に困って、体で支払わせられる」という、余りにありきたりの凡俗な作りのドラマだったとします。
そんな作品は、最初に、「ストーリーは下らない、作り物だよ」と最初に種明かしをしてしまうのです。
その代わりに、「実はこの主人公の女性を演じているモデルは○○子と同じように実は結婚3年目で、1歳の子供がいるんだそうだ。夫が突然リストラされて、マンションのローンの支払いに困って、SMビデオに出ることになったんだそうだ。」などと説明するのです。もちろん、これは空想ででっち上げた作り話です。「AV女優情報のページで読んだんだ」とか何とか話せば信憑性も増すでしょう。

 こうすることで、画面の中のストーリーはちゃちでも、そこで責められている女性は、かえって現実感が強まって、観ている側の女性に強く訴えるものを獲得することになるのです。
◎ 事前チェックと編集は必須
さて、適当な作品が見つかったとします。でも、そのまま直ぐに全編を最初から最後まで通して見せる…などという芸のないことをしてはいけません。当然、事前に一人で全体を観ておかなければなりませんが、相手の女性に見せたいところ、見せたくないところをきちんと区別して、編集しておくべきです。

 いくら、丁寧に選んだつもりでも、いわゆるソフトからハードまでの幅広い視聴者に受け入れられようと作られた作品には、必ずと言って良いほど、ハードな場面が混入しています。特に、作品後半になると、そうした、ハードな場面が多くなる傾向があります。これは、モデルが疲れと慣れで、撮影開始時に見せていたような敏感な反応が出なくなってくるためと、視聴者も先へ行けば行くほど、それまでの生温い責めでは満足しなくなる…という、両方の傾向が重なるために仕方がないことではあります。

 けれども、それを女性にそのまま見せたのでは、「最後にはあんな酷い目に遭わされるなんてとても、いや!」という拒否反応が最初から生まれてしまいます。ですから、そうしたハードな場面−−むしろ、「苦痛責め」の場面と呼んだ方が適当ですが−−はカットした、編集ビデオを作っておきましょう。

 鞭打ちで肌の色が変わったり、赤い蝋滴で乳房が覆われる…と言った「苦痛責め」の場面は言うまでもなく、例えば、肌が生卵とか、雪花菜(おから)とかで汚される場面、排泄の場面などは、自分にも他人にも「美しさ」を求める女性本能を逆撫ですることになるので、禁物です。

ボールギャク、鼻フックの場面も、モデルの顔がいびつに変形されてしまうので、女性は通常嫌がります。流血場面も絶対に避けましょう。首輪を付けて、犬のように床を這わせる場面もよく見かけますが、あれも、女性には評判がよくありません。「犬みたいに、馬鹿にしてるわ」と反発を食らいます。

 編集して、カットした部分が多くなると、ストーリーや責めの流れが不自然になる場合もありますが、そんなときは、男性側が適当に言葉で説明して補ってやるか、「だらだら、長すぎるから、適当に見所を選んでまとめておいたよ。」と説明すればよいでしょう。
(次回に続く)

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